(cafe)Vermillion cafe (伏見稲荷)

住宅街の一部のようなカフェ

しばらく伏見稲荷大社に行かないうちに、神社の回りに今時のおしゃれなカフェがいくつかできたそうです。

コーヒーには一家言。

古風な大社の近くにできたエスプレッソカフェ、Vermillion cafeに近代的な印象を抱いて、物見遊山で行ってみました。

空っと晴れた冬の日に、母が洋裁教室で手作りしたコートを着て、人気の少ない稲荷大社を抜けて、、、

…?

もう少しで見落としていきすぎるところでした。

何気ない建物のVermillion cafe:https://www.vermillioncafe.com/cafe

外国の人でいっぱいだとネットに紹介されていましたが、時は平日の昼下がり。お客さんは奥様が二人しかいらっしゃらず、その二人もちょうど出るところで、店内のお客さんは私一人になりました。店内は予想に反してカントリー風。

寒い冬の日で、暖かな店内も all is mineという状態でしたが、入ってすぐ目に入ったテラスーは池に面して広がり、水面の光を受けて青空の下とてもなごやかそうです。

寒いかしら

思いつつも、注文して清算後、コートを着たままテラス席へ。ストーブの横をでゆっくりエスプレッソをいただきました。オーストラリアのコーヒーだそうです。オーストラリア押しって珍しいですね。オーストラリアを旅したころ、コーヒーについてはあまり思い出がありません。美味しかったかしら?

アイスコーヒーはよく覚えています。上にたっぷりホイップクリーム(さらにココアが振りかけてあったりシナモンがかかっていたりナッツがかかっていたりトッピング豊か。もちろんホイップクリームも甘い)が乗ったパフェのような飲み物が出てきて、暑い日に美味しくいただいていたものです。当時はオーストラリアでパフェを見たことがなく、「クリームなし」とあえて言わない限りは必ずこの仕様で、バニラアイスが入っていることもあり、当時3ドル前後の非常にお得感ある甘味でした。そういえば、日本では私が片手で足りる年のころから親しんだパフェですが、最近まで海外を旅して日本のようなパフェを見たことがなかったですね。不思議にここ数年、突然ヨーロッパなどに広がったような気がします。

話がそれましたが、こちらのコーヒーはメルボリンのコーヒーがモデルだそうです。焙煎は繁華街にあるのに時間を切り取ったかのような静けさを持つWeekenders coffee さん。

店員さんはいかにもオーストラリアをラウンドして帰ってきました、という感じのバックパックが似合いそうな物おじしない2人のお嬢さん。彼女らのお勧めでlong blackをいただきました。

ついでに横に置いてあったバナナブレッドを。

私がオーストラリアにいたころ食べたケーキは、すべからく大味だったのですが、マフィンやパウンドケーキは美味しかったので思い出につられて注文してしまいました。

テラス席はやや寒いですが、コートは暖かですし、ひざ掛けをかけたらそれほどでもありません。

アオサギが池に降り立つ姿を見たり、師走を過ぎて赤く染まった紅葉に季節通りに咲いた椿、気持ちよく座ることができました。コーヒーとバナナブレッドもすぐに来て、そっと一口。

冬の澄んだ空気に良く似合うコーヒーでした。

美味しい。

バナナブレッドは、DEAN & DELUCAの方がおいしい…か。。。ややもったり。しかし厚切りです。聞いてくださったけれど、あえて温めずに持って来てきただきましたが、これは温めてもらったらほどよくなる堅さだったかもしれません。

2010年の半ばくらいから、満員電車よりはなんぼかまし、という勢いで人の多かった伏見稲荷大社がこんなに静かな場所になるなんて、と思いました。

2020年というこの年、この伝染病のさなかに、それでも美味しいコーヒーと、山の木々に池にそそぐ日の光に、シンとした日常を感じることができました。

ごちそうさまでした。

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