デカフェ コーヒー&紅茶

このブログを読んでくださっている方は、なんとなく私のコーヒー好きについて感じられているかもしれませんが、私はどちらかというと、カフェインレスの飲み物について、一生懸命勉学に励んだ身なのです。そうです、実はハーブコーディネーターやメディカルハーブコーディネーターの勉強をした身です。生薬も勉強しました。植物は、姿かたち生き方だけでなく、存在として本当に奥が深いです。

思えば当初はこのブログはハーブ豆知識を披露したいと思っていたのですが、一回も書いていないですね…。ザゼンソウくらい…。とか書きつつ今日は、タンポポコーヒとかそういう話ではなく、普通にデカフェ コーヒー&紅茶の話をするのですが。

まぁ何事もぼちぼち。。。

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この間少し肌寒い日に「卯晴」という紅茶専門店へ行きました。

時短営業でラストオーダーの間際に行ってしまい、しかも2階は満席ということで、一階に急ぎ席を作ってくれただけでなく、ヒーターやらひざ掛けやら、大変快適な場を作って下さり、「今少しバタバタしていますので、注文や準備に時間はかかると思いますが、時間は気にせずゆっくりしていってください」とにこやかに言ってくださった若いお嬢さんが、一人で切り盛りされている可愛らしい紅茶専門店です。

言葉の通りお嬢さんは忙しく、疲れてお店に入った私は、美味しい紅茶と美味しいお菓子で、ゆっくり休むことができ、大変満足な滞在となりました。

やや薄暗くみえますが、居心地よく本も読める十分に明るいお店です

この店にはお目当てがあってきたんですよ、アフタヌーンティーセット。1000円で10種類以上載ってるプレートが出てくるんです。遅くにやってきてがっつりしたものを注文するお年寄りだと思われたことでしょう、おほほ。

私の飲み物スローライフは、実は珈琲からではなく紅茶から始まりました。母親がこだわる方で、小さい頃から家で美味しい紅茶を飲んでいたこともあり、10代の頃に、お金はないなりにせめて飲み物にはこだわろうかな、と、紅茶の淹れ方を学び、ティーバックからリーフになるころ、珈琲講座に通い、それから煎茶、抹茶、ハーブーティーの順番で勉強していきました。つまり紅茶も好きなんです。

お嬢さんが忙しいのを良いことに、ノートを広げたり、本を広げたりしていたら、20代前半くらい、もしかしたら10代後半にも見える青年がお店に入ってきました。色々見ては、紅茶を選ぶのに頭を抱えている様子。店主のお嬢さんがみかねて声をかけたようで、おしゃべりが聞こえてきました。

青年「デカフェの紅茶、探してるんですけど、どれがおいしいですか。この辺のティーバック全部一つずつとかもらってもいいでしょうか。5000円くらいの贈り物にしたんです」

店主のお嬢さん「紅茶で、5000円はなかなかならないと思いますけど…。あ、もしかして妊婦さん向けですか」

青年、「えぇ、はいそうなんです。」

おぉ、パパデビュー直前の若者なのね、と私(心の中で)盛り上がります。かわいい奥さんなのでしょうねぇ。いいですねぇ、一生懸命奥さんのためにデカフェの紅茶を買いに来る旦那さんなんて、素敵。うっかり興味津々です。

小さいパッケージの方が色々楽しめるし、気晴らしになるに違いありません。チョイスも支持していた私ですが、そのうち紅茶缶が可愛いという話になったようで、結局2種類をリーフで大きめの紅茶館に入れて、キレイに包装してもらって、青年は帰っていったようでした。

声が聞こえやすいわけではなかったので、私も読書に戻り、それ以上はわかりませんが、たっぷり1時間は、店主のお嬢さんとあーでもないこーでもないと話し合っていました。こちらはゆっくりアフタヌーンティーを賞味し、本も読めたのでした。

紅茶、美味しかったですよ!

お会計の時に、お嬢さんに「デカフェの紅茶、買いに来られていましたねえ」とついニコニコお話を振ったら、さすが紅茶専門店の経営者、紅茶にこだわりの強かったらしいお嬢さん、「しかしですね、デカフェはうちでは多くは置かないのです。やはりどうしても風味が変わるのです。カフェインレスが必要なら、紅茶じゃないものを飲む方が自然だし、それぞれの良さが活きると思います」とのことでした。紅茶のカフェインは熱で壊すそうです。

でも、妊娠して、それまでコーヒーや紅茶が好きだった人が、いきなり別な飲み物に切り替えるのは、実際は辛いと思います。ハーブティーはハーブティーであり、タンポポコーヒーはタンポポコーヒーであって、紅茶でもコーヒーでもないのですもの。

だからあの若い旦那さんのチョイスは満点で、ぜひ奥さんにも喜んでもらって報われてほしい贈り物だと、おばあちゃんは思うのでした。だってこんな可愛らしいお店です、あの青年は勇気を出して入ってきたと、どこでも気の向くままに行けるようになってしまった私は、愛しく感じましたもの。

卯晴さんの紅茶は、なんといっても経営者がこの方なので、そして、店内のすべてのお茶は彼女に選び抜かれた紅茶たちなので、デカフェの紅茶も美味だと思います。必要な方はぜひご来訪されるといいです。お嬢さんの弁舌に推されて、私は普通のフレーバーの紅茶をいくつか買って帰りましたが、家で飲んでも全部とってもおいしかったです。

ちなみにデカフェコーヒーをご所望の方には、澤井珈琲さんをおすすめしてみます。私は飲んだことがないのですけど、最近、玉のような可愛い赤ちゃんを出産したばかりの娘の友人が、感激して話していました。その彼女いわく、コーヒーのデカフェには2種類の方法があって、一つは風味を損なうそうです。風味を損なわないちゃんと美味しいデカフェ珈琲だったとのこと、私まで明るい気持ちなるくらい、とても嬉しそうでした。いつか飲んでみたいと思っています。

デカフェって、妊婦さんや授乳中のママの強い味方だったのですね。この技術を開発した人、あと60年早く生まれてほしかったです。まぁ、当時は、妊婦にカフェインはだめ、ということもなかったのですけども。

紅茶屋さんの青年さん、おかげでとてもほのぼのしたひと時を過ごせました。ありがとうございました。今頃かわいい赤ちゃんを迎えているかしら…。

全国のパパとママにエールを送りたく思う晩なのでした。

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