2023-07-20 / 最終更新日時 : 2023-07-20 trobairitz 光梅雨 昔から雨は気にならない。 夏から秋を北欧で過ごしてからは余計にそうなった。 ‘ 美しかった夏の日の後に訪れた秋の雨を憂鬱という人はたくさんいたけれど、雨に濡れる植物からはいつでも小さな笑い声が聞こえるようだと […]
2022-09-20 / 最終更新日時 : 2022-09-20 trobairitz 光(お話)雨のまどろみ (空と大地のはざまで) 雨の日の地中から小さな震動が響く 雨粒が地面を打つ音ではない 地中からあるいは地表から、雨音に合間に交じるささやきのような音 それはこだまのようだけれど、木霊でなく、どちらかといえばすべての植物、 […]
2022-05-09 / 最終更新日時 : 2022-06-05 trobairitz 光(お話)雨の道に満ちる音 朝、雷の音で目が覚める。幼子が窓枠から頭を覗かせる。雲の中を踊る龍の姿が垣間見える窓の外をつぶらな瞳が一心に見ている。 雨が空気を洗って、塵はすべて地面に落ちる。地面はただ優しく受け止める。そういう様をただ見ている。 濡 […]