(cafe)甘いピザ
さて、年もあって、胃に重たいラーメンはあまり食しない私ですが、京都駅の伊勢丹にあるラーメン横丁を空中回路を抜ける際に歩くことが時々ありました。
そこにそれは可愛らしい玉手箱スイーツという看板を掲げているお店があります。価格も非常に手ごろです。
それで一度思い立って入ったことがありました。
思ったよりごちゃっとした店内ですが、広さを考えると致し方ありません。お客さんは10代後半くらいの若者ばかりです。ワキアイアイと写真を撮っています。
おばあちゃんは場違いみたいだわ、と思いながらも座り、その日、メニューを見て、ふと目を引いた甘味ピザ。
いいわねぇ、一度試してみたかった甘味ピザだわ。しかも安いし、今はお昼時だわ。
と思ってしまいました。
注文しました、抹茶ピザ。
それなりにワクワクしていたんですけどね、運ばれて来たピザを見て、私は考えました。
ピザ生地っていうのは、しょっぱいものに合う生地なんだと思います。まず、生地の香りがアイスクリームのにおいと喧嘩している思いました。
乗ってた具も、ねっとり甘ったるかったです。一方でチーズは、由緒正しいピザ用伸びるチーズでした。これがまた甘いソースと泥試合。。。
「僕はトマトソースを乗せたいんだよぉ」とピザ生地がいじけているような…。
とっても安かったでけれど(600円前後)、私もかなりピザと同じ気持ちに…。
ソースの甘さから考えて、他の甘味もとっても甘いお店なのだろうと思います。砂糖ともはちみつともメープルシロップでもないであろう、何とも言えない甘さです。いや、砂糖なんでしょうけど…。つまりはお値段相応の甘味料かと思います。可愛いプレートでしたけれど、ピザは辛かったろうと思います。
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さて、ギャップというものがございます。
近年、甘いグラタンやピザが流行りましたね。小麦ですし、材料としては合いそう、というのもあって、確かに私も一度は食べてみたいと思っていました。
しかし、結論としては、決してお勧めいたしません。
人には期待値というのがあります。
ピザ生地に伸びるチーズ、これにやたら甘ったるいアイスクリームやホイップクリームは、はっきり言って合いませんでした。
そういうものが食べたければ、ホットケーキを頼むべきなのです!
ピザにはやはりトマトとかバジルが良く合います。
これがピザの故郷、美食の国イタリアで、そういうピザが流行らなかった理由ではなかろうかと、愚考致すわけでございました。。。。
甘いグラタン(食べてないですが)も甘いピザももう結構です。どのお店でも二度と頼まない、と誓いました。
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古きよきものにはそれなりの理由がございます。
ギャップは自然とあるべきもので、人工的に作り出すものではないのかもしれないですね。