(shop)ふたば (京都 出町柳と稲荷)

大福で有名な出町ふたば、といえば、京都では知らない人がいないくらいの、大変いつも行列の長い和菓子屋さんです。上菓子ではない、大衆和菓子ですね。

ここの黒豆大福は20年前は大変美味しかったです。

緊急事態宣言下でも大行列2021.1.30

娘が、福豆大福を買ってきてくれました。福豆大福は、節分の時だけの商品で、節分にあやかって普通の大豆を使った豆大福です。以前、黒豆大福を美味しく感じない、とこぼしていた時に、これをやっぱり持って来てくれて、その時美味しい、美味しいと喜んだ私を覚えていてくれたようです。並んでくれたのね、ありがとう。

そういえば、今年の節分は2月2日ですね。

明治30年、1897年以来、124年ぶりに2月2日なんだそうです。

地球は太陽の周りを1周するのに、時間にするとおよそ365日と5時間49分つまり、1年を365.25日で回っていることはみなさんご存知です。このため太陽暦の調整に、4年に1度、366日となる「うるう年」、2月が29日まである年がありますね。でも実際は、きりの良い0.25日のずれではなく、0.2422という半端な数字のため、「うるう年」だけではズレが解消できないらしく、その結果、立春の前日にあたる節分は、ときどきそのズレの影響を受けるそうです。

2月というのは、春を迎える重要な月であるだけではなく、太陽暦では、日付の調節を担う、とても特別な月なのですね。 英語のFebruary はローマ神話の月の神様に由来するそうで、なんとなくこの辺に関わっている気がします。一方、和名の如月は、人の生活に関わる語源というのが一般的な認識のようです。

和菓子の話に戻りますが、出町ふたばさんですが、実は暖簾分けしたお弟子さんのお店が伏見稲荷にあります。

期待に応える豆の存在感です。紅大福はこのお店の看板商品

稲荷 ふたば」さんです。師匠の出町ふたばと違って、行列を見たことはありません。したがってすぐ買えます。赤大豆など珍しいものを使ってこちらも大変美味しい大福を販売しています。

何十年も前に初めて出町ふたばの豆餅を食べた時のような感動はなかったですが、丁寧に作られていて、豆の存在感もきちんと出た、「なかなかいいね!」という感じの豆大福です。

せっかく娘が買ってくれた福豆餅、その気持ちが何よりのご馳走ですが、冷静に評価しましょう。つまりですね、大福は今後は稲荷ふたばか仙太郎でいいかなーと思いました。出町ふたばさん、(失礼ながら)本当に材料変えてないのかしら…。

6、7年前からどうも美味しく感じません。とはいえ、変わらぬどころか増す一方の人気を見ると、年を取って味覚が変わってしまったかしら、と思うばかりです。

買うたびに、こんな味だったかしらね~、と思うのです…。

下賀賀茂神社厄払いの福豆餅

何故って、豆を美味しく感じないんですよ。昔は餡と豆と餅の味が全部して、しかも絶妙に調和してたように思うんですの。今日の大福の大豆もふっくらしていないのもあり、すぐ崩れてしまったのもあり、お餅と餡も、ここにいますけど、何か?という感じ。美化されているかもしれない昔の記憶と世間の評判と、現物に対する自分の評価が一致せず。。。

ちなみに、非常に流行っている出町ふたばの包装紙は、受賞した賞がずらずら書いてあるもので、売れてるでしょうに割と商売っ気があります。稲荷ふたばさんは、そもそも包装紙がなかったような。。。仙太郎さんは、シールだけで非常シンプルな高級和紙風の包装紙。

包装紙で見ると、身近で大衆のお友達っぽいのは出町ふたばさんなんですけどねぇ。

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