ごぉごぉと風が吹いて

京都は古墳が多いので、お昼の散歩にぶらぶら出かけていきます。石のベンチに腰掛けて、立ち入り禁止エリアの向こうの樹々を見ていると、風とおしゃべりする様子が見えるような気がして、音を聴きながら、揺れる葉を眺めながら、ぼんやり過ごしたりするのです。

昨日は風が強かったので、葉っぱは頭の上の方でごぉごぉ音を立てて、ゴォォゴォォという音のなかに葉の擦れるカサカサする音なんかが混じって大合唱でした。晩は、お友達と2年ぶりにオンラインでお話をしました。そう、そういえば、ここのところおしゃべりを難しく感じて、時間に気を配って反省ばかりしながら過ごしていたのですが、昨日は本当に長く、楽しく、何も考えず、まるで20代に戻ったような気持ちでした。いくつになってもおしゃべりは楽しいなぁ、と、なんだかつらつらしたつまらない話を飽かずいろいろ話して、すっかり嬉しくなりました。

その楽しい気持ちのまま今日は二条城にボタン桜を見に行きました。

入り口でお爺さんに、「桜はもうちょっとしか残ってないよぉ」と申し訳なさそうに言われて、今年の春が過ぎる他の確かに早かったと、ボタン桜を見逃したかなぁ、と思っていたら、なんの何の、ちゃんと満開でした。入り口のお爺さんは、きっとすっかり終わっていた枝垂桜ファンの方だったのね。

ボタン桜は、八重で、遠目からはぼんぼりみたいで、華やかでとってもかわいいんです。

二条城はボタン桜の隠れた名所らしいです

仁和寺のオカチ桜も遅咲きですが、いく予定はあんまりないので、私にとっては今年最後の桜かな、と思いながら、昨晩の楽しい気持ちのまま、のんびり歩いてきました。お友達やご家族連れもたくさん来ていて、お互いの写真を撮りっこしている人たちに、ほっこり。どうかしら、と思いながら「皆さんでご一緒のお写真撮りましょうか」と声をかけたら、どの方も喜んでくださって、にっこり。

友達が、風と一緒に、なんだか人間の縁を運んでくれたような気持ちになりました。

楽しい交流をすると、それが何となく広がるのかも。

最後は「撮っていた写真を見せてください」と声をかけてくださった素敵なカップルの方と、なんとなくそのままご一緒し、コーヒーまでという、なんだか珍しい成り行きに。

二条城近くのクランプコーヒーサラサさんに行きましたが、マスターさんも店員さんもとても親切で感じよく、コーヒーを入れる姿も本格的。みんなでコーヒーのお話などワイワイ楽しいおしゃべりの一日となったのでした。

あの風は、ごぉごぉと勢いよく、お友達のところから吹いてきたのか、これからまた海を渡るのか。

葉っぱを揺らして、木々をしならせて旅する風は、遠い国に住む気のおけない友達、今日楽しいひと時をくれた方、楽しそうに歩いてたご家族や老夫婦、箸が転がっても楽しいんだろうなぁ、と思わせてくれた可愛い10代の若者たちの上や合間を、等しく吹き抜けているのでしょう。浮かぶ姿は思いがけず力強く。。。

みんなそんな風でつながっているといいなぁ、と思う、明るい日差しと、新緑と、青空の一日でした。

いつ行っても何やらイベントしている気がする二条城の立派さはともかく京都市の頑張りでしょうが、日本の古墳というのは、実に身近で、昔ながらの里山や雑木林というのは、きっと今の古墳のような姿だったんだろうなぁ、というふうに、樹々の茂る慕わしい姿をしています。

私が若ければ、Good job宮内庁(ウィンク)と親指を立てて讃えたいところ。宮内庁、グッジョブです!

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