スコーン

Elva’s scone
200g self-raising flour
1/2 ts of salt
1/2 ts of bicarb soda
1/2 ts cream of tartar
30g butter
125ml milk
50g caster sugar
50g sultanas

若い頃からスコーンが大好きです。

私はスコーン好きが高じて、今でも、何か集まりがあるといえば、ランチよりお茶、ディナーよりお茶、ケーキよりパフェ、パフェよりアフタヌーンティーという、ぽっちゃりばあさんです。

イギリスを旅したときに、ハロッズのアフタヌーンティーに行こうとして、日本円に換算して10,000円という価格にがっくり肩を落としたのも今は昔。代わりに旅の間中、機会があればすかさずスコーンのレシピを尋ね探し回った私なのでした。

イギリスで食べたスコーンは、1ポンド前後で、味もそこまで感銘を受けたわけではないのですけど、イギリスでは本当に張り切って、あちらこちらでちょっと誰かと親しくなると、「お家のスコーンのレシピ教えて」とねだったものです。みんな家のスコーンがあって我が家が一番というものの、レシピを暗記している人はいなくて、家で調べて送ってくれるというのですけど、携帯電話も普及していない時代。本当にレシピを送ってくれたのが、エルバ嬢でした。

そして日本でも、図書館や本屋さんでスコーンレシピを探しまくっていた私が、結局一番おいしい、と落ち着いたレシピも、エルバ嬢のレシピなのです。

やっぱり本場だからかしら。それともとっておきの自慢のレシピだったのかも。

10年前にはパリで見たことのなかったスコーンも、今やパリのパン屋さんの多くが手軽なお菓子として取り扱っていることを数年前に知りました。その時は機会がなくて食べれなかったのですけど、一度食べてみたいです、フランスのスコーン。小麦大国のノルウェーのスコーンは、どれも本当に美味でした。オスロの空港のパン屋さん(1軒しかなくすぐわかるの)で、ぜひ一度ヘーゼルナッツの入ったスコーンを皆さんにも食べてほしいです。

日本のスコーンは、アメリカと同じくスタバがメインかしら。博多にはアペティートというロイヤルホスト系列のパン屋さんがあって、30年前から20年前くらい、その店で取り扱っていたスコーンは、外はサクサク、ほんのり甘く、本当においしかったんですよ。そんなアペティートも今はスタバによく似たソフトなスコーンしか取り扱わなくなりました。残念。

そう、私は外はサクサクのスコーンが好きなんです。

そして、自分で焼けるレベルのスコーンでは一番おいしいエルバ嬢のスコーンもしっとりスコーンなんです。ただ出会いの頻度から考えるともしかしてスコーンというのはしっとりしたものなのかもしれないです。

北山紅茶館

でも私が出会って恋に落ちたスコーンはサクサクスコーン。

ですので私は今でも時々サクサクスコーン求めて旅に出ます。

京都のサクサクスコーン、美味しさ一位は、京都工芸繊維大学の学生さん御用達、北山紅茶館

ニュージーランドのスコーンレシピとのことですが、いつ食べても満点!

そういえば、中等学校の時に、オーストラリアで食べた、生クリームとイチゴを一杯挟んだスコーンもサクサク美味しかった気がします。

2位はザ プリンス宝ヶ池(ホテル)のアフタヌーンティーで一緒に出てくるスコーンです。スコーンだけのお買い求めができなかったのが、残念。でもここはアフタヌーンティー、豪華でガッツリで、おすすめでしたので(私くらいのお年寄りは完食できないかも)、お友達とゆっくりアフタヌーンティーに行くのにも、おすすめします。鹿のいる林の隣接した公園もありますし、散策を兼ねてぜひ行ってみるといいです。

私がスコーンを好きになったころは、アフタヌーンティーは日本ではほとんど知られておらず、とてもハイソでしたが、今はクリームティーもアフタヌーンティーも知らない人はないようです。時代の移ろいを感じます。

プリンスホテルさんのアフタヌーンティー。お茶がお代わりし放題で素晴らしかったです

アペティートさんは、体の弱かった私が、毎年病院の検査の帰りに、母が検査を頑張った私へのご褒美に、ランチに寄ってくれた特別なお店でした。当時は社長の江頭さんもご存命で、佐賀から東京までどんどん大きくなる店舗は、おしゃれの最先端でもあり、パンとり放題のカフェレストランは子供心に嬉しく、特別感で胸がいっぱいになったものでした。アペティートというパン屋さんはまだありますが、そのお店はもうありません。きっと世界のいろいろなことにアンテナを伸ばしていたのですね。もちろん美味しかったんですよ!

特別できらきらしているものって、きっと思うより身近にたくさんあるんだと思います。当時のアペティートのランチは、クラムチャウダースープやサラダなど美味しい洋食だったのですが、スコーンは、優しかった母が懐かしく胸に浮かぶお菓子でもあります。

ところが、バターたっぷりしっとりふわふわなお菓子が好きな母は、口がぱさぱさするスコーンは嫌いなのでした。しっとりスコーンも然り。わは

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