(カフェ)ハシゴカフェ (京都 太秦)

大変美味しいロールキャベツを食べました。

京都太秦のハシゴカフェさん。本拠地和歌山だそうで、大きなかき氷が年中食べられるというので有名なカフェです。

私は遅めのランチに行ってかき氷は食べていませんが、お若いお嬢さんから老夫婦に子供付れのお母さんの子供も、かき氷を食べていた人も多かったです。にぎわっているのに空いている、空間の広いお店で、本を読む方もあれば書き物をしている方もおり、私のようなふらりとした訪問者も迎え入れてくれる地元の人たちの憩いの場のようでした。ほっこりできるカフェでした。

私は小さいころ母のロールキャベツが好きでしたがそのレシピは引き継げず、しばらくご無沙汰していた内に、その後アメリカでブラジル人夫婦が作ってくれたロールキャベツが大変美味しく、ほっぺが落ちるってこういうものだった!と思い出したものですが、ここのカフェのロールキャベツに、母と友人のロールキャベツを思い起こした日替わりランチ。レシピ的には友人のものに近いトマトソースロールキャベツ。

日替わりメニューということでいつもあるメニューじゃないですが、のんびりできる素敵なカフェなのでぜひ行ってみてください。

このカフェには、広隆寺の帰りに寄りました。

京都で一番古いお寺は広隆寺だそうです。603年の建立だそうです。聖徳太子と言えば奈良ですが、意外にもしっかりしたご縁を持っている様子。

最近になって初めて聞いて、興味を持って行ったのでした。

広隆寺の如来様は、それは優美で繊細で美しい流麗な菩薩様でした。この菩薩像は昔、写真で見たことがありましたが、写真では全くわからなかった儚い優美さがあり、しかもその優美さを決して損わないという、不思議な気迫まであり、繊細で優美でたおやかなのになかなかに力強く感じてしまう菩薩さまたちであることを知りました。儚さと力強さというなかなか両立の難しい性質を違えることなく個性として有していらっしゃいました。

ここでは仏像と向かい合うことで、時間が止まります。

月の光を想う静かな美しさを感じたい方には出会ってほしい菩薩像でした。その優しいお顔には大変に惹き付けられるものがあります。

そんなにもきれいなものに触れていたにもかかわらず堂内でご機嫌斜めに過ごしてしまった私、そのためにかなり気落ちしていて、なんだかすぐに帰りたくなく思い、昔聞いたことがあったハシゴカフェさんに足を向けたのでした。ロールキャベツを食べて、夫婦や親子の会話を聞いて、落ち込んだ気持ちがなんだか慰められて元気になって帰路についた、その日はそんな一日でした。

一人で行ってもあったかい気分になれることが多い場所は、なんといっても仲の良い人が多く集まっている場所ですね。便利さだけでなく、笑顔が笑顔を広げる憩いの場所がそこここにあるところに、町に住むよさがあるように思ったものでした。

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