梅花藻(滋賀県 醒ヶ井)

大変かわいらしい花を見ました。

梅花藻 (ウダゼリ)、日本の固有種です。

彼のラフレシアでさえ、花はみなどこか清淑な気配に満ちているけれど、こんなにかわいらしい花が近所に咲いていたなんて知りませんでした。

日本の各地に生育している花であり、例えば岡山の蒜山や青森の十和田湖などの植物誌にも紹介されています。どうやら山菜としても一般的なようです。レシピ(57ページから)

生薬としての効果情報は見つけられませんでしたが、生薬としても使用されていた様子。亜鉛が多いとか糖質と繊維が多いという情報なので、普通にお肌にいいとかお腹に良いとかそういう感じでしょうか。

私が行った滋賀県米原市の醒ヶ井にも、「梅花藻ソフト」があり、おいしくいただきました。ただ、味は藻類というような味は特に感じず、ミルクソフトとしておいしくいただいた感じで、その点、福井県敦賀市のご当地ソフト「昆布ソフト」は、驚きを伴う、ちゃんと昆布、のソフトクリームで、マイルドでおいしかったので、心ひそかに閉館を惜しんでいます。

なんにしろ梅花藻は確かに海藻ではなく陸上植物なのかもしれません。清流に咲くせいか、キンポウゲでは問題なりがちな腹下しもない、つまり有毒でない、というのも驚きでした。

トリカブトもキンポウゲ科だったので、キンポウゲ科の植物は基本的に有毒種/生薬が多いのかと思っていたのです。粉末になってソフトクリームに練りこまれていたとはいえ(そして美味なミルクソフトのようで植物の味はわからなかったとはいえ)、食べることができて嬉しく思います。

美しいものを新たに知ると、まだまだ見るべきものがあるなぁ、と熱心に水底をのぞき込んでしまうのでした。

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