(雑文)baskin robbinsの謎
家に帰って、「冷凍庫にサーティンワンのアイスクリームがあるよ」といわれた子供たちの反応は、きっとどこのご家庭でも同じなはず。子供たちはカバンを放り出して目を輝かせるでしょう。
日本では「31、サーティンワン」と呼ばれるアイスクリーム屋さんですが、本国アメリカでは「baskin robbins」。初めて国外でお店を見た時は、お店の名前が違ったので、日本にあるサーティンワンにそっくりだけれど、果たして同じ店なのか、違うのか、ここまで似ていて違う店だったらそれはそれで問題ではないのか、国外ではできるだけ日本にないもの、あるいはその国固有のものにチャレンジしたい私は、疑惑の目でそのアイスクリームショップを観察したものでした。
googleやスマホのない時代、日本に帰った日にいそいそ調べて、あぁ同じ店かぁ、と思ったことです。
海外でも31種なのか、あんまり興味がなかったので不明ですが、たぶん違います(20種以下だったかと)。
アメリカやオーストラリアでは、日本より安いです。しかし、レートを考えればどっこいどっこいとみてもいいでしょう。しかしびっくりしてください。留学生の話では、物価の安いインドネシアで、しれっとワンカップ800円近くするそうです。むしろ安くあるべきではないのか、売れるのか、非常に謎でしょう。
インドネシア人の留学生は、baskin robbinsの日本での価格を聞いて、みんなびっくり目を丸くするのです。そしてしばらくは通う(無理もありません)。これがスターバックスとかもそうなんだそうです。マーケティング戦略が間違っているんじゃないかと思いきや、割と貧富の差がある国なので、実はそんなこともないようで、おしゃれ層の学生とか、お客は入っているそうです。
先進国ではカジュアル路線で、途上国では超高級路線で、という方針なのかなぁ、と思ってなんだか切なくなったものです。そうなのかしら。その価格だったら、私、買いません…。
日本では、割と高級志向でもてはやされるクリスピークリームドーナッツがあるでしょう。価格がミスタードーナッツの2倍くらいかしら。
これも現地アメリカの発祥の地ノースキャロライナでは、スーパーでザラ菓子のように量販されています。10個入りひと箱3ドルとかです。本店のドーナッツショップで、一つ1ドルちょいくらいです。アメリカはドーナツ大国。みんな実は家の近所に自分だけのお気に入りの揚げたてドーナッツ店を持っています。クリスピークリームドーナッツだって、スーパーで買うより、店で買う方が、揚げたてて、ふわふわで美味しいです。アメリカに住んでいた子供の頃、母が時々買ってきてくれたものでした。子供たち大歓声。
まさか今頃になって日本に来て、こんなにもてはやされるなんて、思いもしなかったですねぇ。
もちろん市場展開するにあたって、市場調査をし、価格を設定するわけでしょう。
不思議不思議。少なくともインドネシアでは、日本と同じ価格にしたって、まぁまぁ高級アイスだと思うんですけどねぇ。
まぁ、ラーメン一杯500円だったし、今のインドネシアはもう途上国というほどのことでもないのかもしれないですけど。スーパーは日本の8割とかでしたし。ただ、市場では日本の10分の1くらいの価格だったですけども。
アジア圏には、現地ならではの安くて美味しい甘味ショップもあるし、びっくりするくらいの価格差がないと、インパクトを出せないと思ったのかもしれません。それとも、アイスクリーム市場において、競合他社はない(baskin ribbinsが一番)という、絶大なる自信があるのかも。確かに熱帯地域の多いインドネシアでは、ミルク製品はあまり見ませんでした。
あぁ、不思議不思議。
参考までに、毎日一個ワンスクープのサーティンワンアイスクリームをコーンで食べると、1週間で2キロ体重が増えました。若ーい頃のお話です。
あってもなくてもいいものという人もいるでしょうけど、今も昔もアイスクリーム、ソフトクリームが大好きです。
世界中の人が気軽に食べれるようになるといいな。