(喫茶)La voiture (京都 神宮丸太町)

本日本屋さんでフラフラしていたら、「関西地区の喫茶店」という雑誌の中にこのお店が書かれていて、懐かしくなりました。

La voiture: https://voiture.buyshop.jp/

当時は「喫茶店」というよりは「カフェ」という認識でした。「タルトタタンが有名なお店」として語られていた、岡崎近くの喫茶店。店主の祖母君がフランスタルトタタン協会から表彰されたお店です。

私が通っていた頃は、おばあ様はご存命で時折お店にもいらして、やがてお孫さんのお嬢さんが店を継ぎ、そして今はどなたが経営しているのでしょう。お孫さんが経営者のままかもしれませんが、もうお店には立っていないよう。

当時のメニューは、コーヒーと紅茶とタルトタタンだけ、というかなり潔いメニューだったんですよ。

今はカフェオレもあり、アイスにもホットにもしてくださるなど、飲み物メニューも増えました

そしてクルミのタルトが追加され、今はオペラというチョコレートケーキもあると記憶しています。コロナの前からケーキだけのテイクアウトもでき、タルトタタン目当て来るお客さんだけで、十分切り盛りできていたかっこいいお店です。

そうはいっても品数が少ないので、お客さんが多くなりすぎることもなくて、いつもゆっくりできるお店でした。

それで私なんかが、よこっらせっと座って、のんびり手紙を書き始めたりしてもみんなニコニコされていて。

お店のお嬢さんたちは気が利く方が多く、そっとしておいてくれるだけでなく、お菓子が残っていてもいなくても、お水がなくなるとすぐに入れてくださって、1,2時間ゆったりと。

コーヒーも紅茶もおいしいお店でした。これは今も変わりなくですが、数年前から、とても人気のお店になって、人も多く並ぶようになったのでなんとなく足が遠のいていました。

でも偶然先日京セラ美術館へ行った帰りに、ふらっと覗いてみましたら、人もまばらで、女性よりも若い男の子が本を片手に座っていたりして、興味深く思っていたのでした。

カフェの利用者は女性が多いですが、喫茶店になると男の方も多くなりますよね。

本を見て、「あぁ、それで」となんだか腑に落ちて面白く感じたのでした。

日本のメディアって、本当に不可思議な力を持っていますねぇ。

「カフェ」の頃は確かに男性の方はほとんどいなくて、来てもお持ち帰りをされていたことが記憶からよみがえった、本屋さんでの小さな発見。

いまでも、ケーキも紅茶もコーヒーもおいしいです。私はクルミのタルトが大好きです。

美術館エリアにはいろいろお店がありますが、きっと誰でもほっとできる素敵なお店です。

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