ブルボン種

この度カルディーさんがカナリオ種、というものをだしていて、あら、見たことない豆の名前(えぇ、新しいんですよ)と張り切って購入したところ、これがイエローブルボン種でした。なんだブルボン種なら知っている、と思いましたが、大変良い香りでほのかに甘いやっぱり口当たりの良いコーヒーでした。そうそうに売り切れた店舗もあるようなので、手に入れてほくほくしているところです。

それでブルボン種について少し書いてみようかと思いました。

昔、第一回コーヒーマイスター検定で11位だったという喫茶店(すでに閉店)の店主が開催していたコーヒー講座に通っていた、とだいぶん前にここで書いていますが、その時に学んだ一つの事項として、日本に入ってきているコーヒー豆は、アラビカ種がほとんどで、アイスコーヒーにパンチを出すためにロブスタ種というコーヒーの種がある程度ある、ということがあります。

コーヒーの原種は、アラビカ種・ロブスタ種・リベリカ種の3つということです。このうちリベリカ種は世界の生産量の1%ということですので、まぁ多くがアラビカ種で間違いありません。

ただ、一般にコーヒーと言われるもののほとんどがアラビカ種とはいえ、アラビカ種にも品種がいくつかあるそうです。

このうちの一つがブルボン種。

最初の頃はうっかりブルボン種というコーヒーの木の種があるのかと思っていました。なんだそっか、品種名かぁ、ということが最近学んだ次第です。

ちなみにブルボン種という品種は南米での栽培がメインなようで、行きつけのコーヒーショップAmatista coffeeさんではピンクブルボンがだいたいいつもおいてあります。ネットには出してない商品も多いようですが、先日は80点以上のコーヒー豆がほとんど出現しないと言われるコロンビアのコーヒー豆品評会で85点を獲得したという大変希少な豆をゲットしたりもしました。これはコーヒーだけどコーヒーじゃないような、フルーティというか、甘くないココアってこんな感じかな、というくらいカカオフレーバーに満ちた非常に優しいお味のコーヒーでした。パラダイスと命名して売っていました。

実際の砂糖を入れないココアは、優しい味ではないですよ。でも日本のコーヒーは、そもそもヨーロッパかアメリカをベースとしていることが多いので、苦めのものが多いんだなということを改めてしみじみ感じ入ったコーヒーでした。

今回のイエローブルボン、ことカナリオにも言えますけど、ブルボン種はともかく香りがいいなぁ、とおもいます。

長年の習慣から、ザ・日本のコーヒーという深入りの苦くて後味すっきりのコーヒーア欲しくなる時ももちろんあるんですけど、最近顔を出してきたブルボン種は、なかなかいいなぁと思っています。

ブルボン種のほかにも品種はあって、ゲイシャもティピカもアラビカ種の品種です。そういえば、今気が付きましたが、これも全部Amatista coffeeさんでは手に入りますね…。ストレート品種でここまで品ぞろえがあるのはすごいなぁ、と改めて思ってみました。こういう目新しい品種で、私の心つかんだのは、今のところカトゥラとブルボンです。心をつかんだというよりは、味の違いが如実に分かった、と書いた方が正確です。

日本は長い間、ブレンドコーヒーが主流で、品種名はそれほど取り上げられてこなかった国ですが、遂にコーヒーももうひと段階レベルアップを図った市場争いの時代が来ているのかもしれないなぁ、と消費者としてはホクホクの思考をしつつ、ブルボン種談義でした。

マーケティング戦略の恩恵にあやかり、色々楽しめるって、純粋に嬉しいです。農家さんにとっても良い結果につながるといいなぁ、と思います。

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