(cafe)ラデュレ (京都四条)

フランスにいたころに、賞味期限の問題で無理だけど、でもできるなら家族に持って帰りたい、と心から思っていたのがLadureeのマカロンです。

クリームシャンティイ

今はケーキも売っていてカフェやらも開いているLadureeですが、ほんの10年ほど前までは、本気のマカロン専門店でした。パリには短期間の滞在が多かったので、ガイドブックで紹介されているお店にはせっせと出かけましたし、行動圏内で気になるものがあればできるだけチャレンジしていて、お気に入りのものもすごくおいしいと思ったものもありましたが、「持って帰りたい、けどできない!送りたい、けどできない!(賞味期限が短くて)」というのは生ケーキやパンを除けば、やはりLadureeのマカロンだったと思います。ピエールエルメのマカロンも食べましたし、ダロワイヨのマカロンも食べました。色々食べてみたけど、このサイズにこの価格かぁという感想しかなかったマカロンの評価を一気に高めたのがLadureeのマカロンです。

そのラデュレが日本に上陸して、しかも京都に来た!

というのは私にとっては一つのセンセーションでした。しかも形態はカフェです。今はパリ市内にもいくつかカフェ店舗があるようですが、当時私が知っていたイートインできるラデュレはオルセー空港店のみでした。お値段もそれなりで、特別な時に、と思っていましたが、オルセー空港に行くことがそもそもあまりなく、結局行き損ねたのでした。

それでできたばかりの頃に張り切っていきました。ラデュレ四条店:https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26032722/

お店は、さすがにラデュレの主流を組んでいます。繊細なデコレーション。

一回目の来訪で、でも…。むむむ。3階席はお客ゼロ、2階席にも空席はだいぶんあるにもかかわらず、20分近く待ちました。ウキウキして気になりませんでしたし、コロナのこともあり、密度が高くなるのを避けているのかと思ってました。ところが、席に座ってしばらくすると、もう数組がほどなく案内されてきて、2階はかなりのさん密状態になりました。私のすぐ横にも二人連れがすぐそばで詰まって座っています。

20分を短いととるか長いととるかはそれぞれかと思いますが、状況からみて、単に放置されていたことが伝わり、少しがっかり。

そしてもう一つが、テーブルがとても小さい。有名店では、キルフェボンもそうでしたが、お茶とケーキを置くとテーブルがいっぱいいっぱいで、ケーキが二皿になると、その一皿はお皿同士が重なり合って傾くレベル…。本も広げられないし、ちょっとしたことをノートにメモすることもできないテーブルサイズです。20年くらい前のカフェブームで出回ったのがこのサイズのテーブルです。これにもちょっとがっかり。

アフタヌーンティーセット 
テーブルに所せまし…。

一回目はシャンティイ、2回目の来訪ではアフタヌーンティーセットを注文しました。

お味は、、、。まずはクリーム、うん美味しい。

それからマカロン。マカロンは、んん?こんな味だったかしら?

パリで食べたマカロンにあった上品さというか、他の追従を許さなかった何かが欠けている、ような。とりあえず甘すぎるかも…。それもなんだかまとわりつく甘さ。

シャンティイは上品な甘さですが、上白砂糖とクリームを丁寧に泡立てました、という感じです。いや、クリーム・シャンティイですからそれで正しいんですけど、こちらもなんだかピンときません。のどが渇きます。注文したお茶はすぐなくなってしまいました。アフタヌーンティーについていたのは、あまつさえジュース。甘味のオンパレードです。定員さんは、お店の中のコミュニケーションがipadでとられているのか、注文にも使ったそのipadばかりを見ていて、食べているお客さんの様子を見にも、お水のお代わりなどにも来てくれません。

フランスで、夏の青空の下、図書館からパンテオンをうろうろした帰りに初めて買ってみたLadureeのマカロン。ドイツの友達の結婚式にたくさん買って電車に乗って持参したLadureeのマカロン。いつの時もあんなにおいしかったのに…。

お水の違いでしょうか、空気の違いでしょうか。

美味しかったけど、Ladureeのマカロンは、パリで食べなきゃダメなんだ、と感じてしまったのでした。

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