(cafe) 村上開新堂 (京都 三条)
秀逸!
味だけでなく、空間といい、雰囲気といい、と大変満足度が高かったカフェ。
村上開新堂 :https://www.murakami-kaishindo.jp/
実は初めて村上開新堂のクッキーをいただいたときは、「まぁこれで1枚100円以上?」と思ったわたくしでございました。
しかしこの感想を、洗練されたカフェが塗り替えました。とっても素敵なお店です。
私なんかがのんびり行く時間帯ですと、シフォンケーキは常に売り切れなので、チョコレートケーキしか食べたことないのですが、器もきれいです。飾りつけもきれいです。うっとりします。芸術。
お給仕も丁寧で、心も舌も大満足なカフェです。並ぶことが多いですが、入ったら、ゆっくりもできますし、建物もお庭もお手洗いさえも素敵なんですよ。
ビバ、ロシアンケーキ!という気持ちになります。大変な有名店であること納得、納得。
大変な有名店であることに、心から納得できるお店って、この現代社会では少なくなってきたでしょう。だからぜひ行ってみてください。すっかり嬉しくなれます。
くしくも母と同じ年の生まれの京都 村上開新堂。伝統を守っているだけあって、お菓子は素朴なんですね。と書きたいところですが、もちろん素朴なものが大半ですが、「?」マークが頭に浮かぶものもあります。その一つがガレットブレトンヌ。薬味に山椒使ってませんかね?と思ったのが最初の感想で、実際に使っていたのは黒コショウ。大変斬新。ガレットブレトンヌはすでにお気に入りのお店あり:ビスキュイテリエ ブルトン。こちらに株を上げましょう。
ダックワーズは、他にないくらい好きでした。あ、もちろんコーヒーも美味です。
お土産にクッキーをくださった皆様、本当にありがとうございました。価値がわからない期間が長くて申し訳なかったです。良いものをよいことがわからない人に差し上げるのはもったいない、と、昔、300年くらい老舗の和菓子屋さんのお嬢さんが言っていましたが、本当ですね。反省したものです。両親は、価格や品を知らない人にでも、良いものを差し上げればそのことはちゃんと伝わるものだと、私に教えてくれましたが、それも正しいと思います。何より気持ちの問題では、この人はモノがわからないから、と贈り物を選ぶよりやはり心がこもるし、両親の教えですから大切にしていきたいですけど、良さを分かるには時には経験が必要な時もあるみたい。カフェに気をよくして以降、自分でもいそいそ焼き菓子を買うようになった私でした。
東京のお店の方が、創業者のおじさまの家で、もっと古いそう。行ってみたい!
村上開新堂 東京:http://www.kaishindo.co.jp/access/
ここ予約制なんだそうです。知り合いからの紹介でしか購入できない。つまり行ってみても買えない…。残念ですね。商品は違うのでしょうが、京都で購入できるって、大変なラッキーなことのような気持ちになります。
とはいえ、東京の方はカフェでなくてレストランがあるそうです。ランチは紹介がなくてもいただけるそうなので、老体を鼓舞して、コロナが落ち着いたら行ってみようかしら。。。